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ChatGPT Sitesの解析:何を計測できるのか、いつそれ以上が必要になるのか

2026年11月04日 トピックス ニュース

ChatGPTはおそらくご存じでしょう。では、ChatGPT Sitesはご覧になったことがありますか?

ChatGPT Sitesを使うと、ホスティングやデプロイの手順を別途用意しなくても、ChatGPTからウェブサイトや軽量なアプリを作成、ホスト、公開できます。公開したサイトには、Analyticsビューも組み込まれています。OpenAIはこの解析機能について個別のリリース日を公表していませんが、解析用SDKを追加しなくても、デプロイしたサイトがどのように利用されているかを把握する手段だと説明しています。現時点でOpenAIがドキュメントに記載している指標は比較的少なく、ユニーク訪問者数、ページビュー数と、それらの数値の推移が中心です。

主にサイトに人が訪れているかどうかを知りたいだけなら、それで十分かもしれません。しかし、ChatGPT Sitesで作ったサイトをコンテンツ、キャンペーン、リード獲得など、成果を測定したい目的に使うのであれば、訪問者がどこから来たのか、サイトで何をしたのか、重視するアクションを完了したのかどうかを、おそらくもっと詳しく知りたくなるでしょう。

この記事では、ChatGPT Sitesの解析機能が現在何を計測しているのか、OpenAIがドキュメントに記載していないことは何か、そしてMatomoのような専用のウェブ解析プラットフォームがどのような点でより詳細な測定を提供するのかを見ていきます。

要点:

  • 基本指標:Sitesはトラフィックを自動的に記録し、Analyticsビューにはユニーク訪問者数とページビュー数が推移とともに表示されます。期間と集計単位も変更できます。
  • ドキュメントに記載のない点:OpenAIは現在、ユニーク訪問者をどのように識別しているのかを記載していません。また、Analyticsビューに流入元、キャンペーンのアトリビューション、コンバージョン、セグメンテーション、ボットのフィルタリング、エクスポート、APIアクセス、定められたデータ保持期間が含まれるかどうかも記載していません。
  • Enterpriseでの制限:Enterpriseが所有するサイトでは、現在Analyticsビューを利用できません。
  • Matomoがさらに踏み込める点:Matomoは、Matomoのトラッキングを実装できるウェブサイトやアプリにおいて、集客、行動、コンバージョンをより幅広く分析できます。
  • Matomoのトラッキング:私たちはChatGPT Sitesで作ったサイトでMatomoのトラッキングをテストし、解析データを収集できることを確認しました。なお、OpenAIは現在、Matomoとの公式な連携をドキュメントに記載していません。

ChatGPT Sitesの解析とは?

OpenAIは2026年7月9日にChatGPT Sitesのパブリックベータを拡大しました。ただし、SitesはそれまでにBusinessとEnterpriseの顧客向けにすでに提供されていました。OpenAIの公開ドキュメントには、Analyticsビュー単独のリリース日は記載されていません。

ChatGPT Sitesを使うと、ChatGPT上でウェブサイト、ウェブアプリ、ゲームを作成、ホスト、改良、共有できます。公開したサイトにはAnalyticsビューが含まれています。OpenAIによると、Sitesは解析用SDKなしでトラフィックを自動的に記録します。

Analyticsビューに現在表示されるのは次のとおりです。

  • ユニーク訪問者の合計数
  • ページビューの合計数
  • ユニーク訪問者数の推移
  • ページビュー数の推移
  • 期間とレポートの集計単位を変更するためのコントロール

エンタープライズのチームにとっては重要な制限があります。ChatGPT SitesはEnterpriseワークスペースでも利用できますが、OpenAIによれば、Enterpriseワークスペースが所有するサイトでは、組み込みのAnalyticsビューは現在利用できません。

ChatGPT Sitesの解析機能の概要

機能 OpenAIのドキュメントに記載されている内容
トラフィックの自動記録 あり。OpenAIによれば、解析用SDKは不要です。
ユニーク訪問者 あり。ユニーク訪問者の合計数と推移が表示されます。重要:OpenAIのドキュメントでは現在、この指標がCookie、アカウントの識別情報、サーバー側のシグナル、またはその他の方法のどれに基づいているのかが説明されていません。また、異なるブラウザーやデバイスからの再訪問がどのように扱われるのかも記載されていません。
ページビュー あり。ページビューの合計数と推移が表示されます。
期間 あり。期間を変更できます。
レポートの集計単位 あり。集計単位を変更して期間を比較できます。
Enterpriseが所有するサイト Analyticsビューは現在利用できません。

プライバシーとデータ収集についてわかっていること

ChatGPT Sitesのデータ処理補遺(Data Processing Addendum、DPA)でOpenAIは、エンドユーザーがサイトを利用することで生成されるホストデータ(Hosted Data)には、ログデータ、利用データ、デバイス情報、Cookieや類似の技術によって収集されたデータが含まれる場合があるとしています。DPAには、これらのうちどのカテゴリーがAnalyticsビューに表示される指標の算出に使われているのかは記載されていません。

ChatGPT Sitesの利用規約では、ChatGPT Sitesのサイトで収集された個人データについては、サイトの所有者がデータ管理者であると定められています。サイトの所有者は、適用されるプライバシー法やデータ保護法で求められる透明性、管理手段、同意に責任を負います。OpenAIは別のページで、必須ではないCookieや類似のトラッキング技術については、所在地や適用されるルールによっては同意が必要になる場合があると述べています。

組み込みのAnalyticsビューで十分なのはどんなとき?

プロトタイプや小規模なプロジェクト、または人が訪れているかどうかが主な関心事であるサイトであれば、ChatGPT Sites標準のAnalyticsビューで十分な情報が得られるかもしれません。ユニーク訪問者数とページビュー数によって、サイトの所有者はオーディエンスの規模やトラフィックの傾向を直接把握できます。

一方、より広範なマーケティング、コンテンツ、プロダクトの取り組みの一環としてサイトを利用するチームにとっては、トラフィック量だけで十分なことはまれです。訪問者がどこから来たのか、到着後に何をしたのか、重要なアクションを完了したのかどうかも把握する必要があります。こうした問いは、OpenAIが現在Analyticsビューについてドキュメントに記載している機能の範囲外です。

より詳しいウェブ解析が必要なとき、Matomoは何を提供できるのか?

Matomoは専用のウェブ解析プラットフォームであり、OpenAIが現在ChatGPT Sites向けにドキュメントに記載している組み込みのトラフィック表示とは対象範囲が異なります。Matomoは、ウェブサイトやアプリ全体の集客、行動、コンバージョンを分析するために設計されています。

Matomoは全体のトラフィック数値にとどまらず、訪問者がどのようにウェブサイトを見つけたのか、到着後に何をしたのか、重要なアクションを完了したのかどうかを示します。チームは、集客の流入元とキャンペーン、ページやコンテンツの成果、イベント、ダウンロード、外部リンク、サイト内検索、デバイス、地域を分析し、さらにセグメンテーションを使って特定のオーディエンスや行動をより詳しく調べることができます。

特にAI経由のアクティビティを分析するチーム向けには、MatomoのAIアシスタントレポートが、AIアシスタントから参照された人間による訪問と、ウェブサイトのコンテンツに直接アクセスする対応済みのAIエージェントやAIチャットボットとを区別します。検出できる内容は利用可能なシグナルや連携によって左右されるため、Matomoはカテゴリーごとに制限事項をドキュメントに記載しています。

Matomoの製品機能の概要では、目標、ファネル、ヒートマップ、セッション録画、フォーム解析、カスタムレポートなど、標準機能とプレミアム機能の幅広いラインナップを紹介しています。

Matomoは、解析レポートにプログラムからアクセスするためのReporting APIも提供しており、複数のエクスポート形式に対応しています。OpenAIは現在、SitesのAnalyticsビューについて、同等の解析データのエクスポートやAPIアクセスをドキュメントに記載していません。

ChatGPT Sitesで作ったサイトでMatomoを使えるのか?

OpenAIのドキュメントからは、ChatGPT Sitesが組み込みのAnalyticsビュー以外の解析にも対応できることがうかがえます。Sitesは外部へのHTTPおよびHTTPS接続に対応しており、OpenAIのプライバシーに関するガイダンスでも、サイト上でCookieや類似のトラッキング技術が使われることが明記されています。

私たちも社内でChatGPT Sitesのサイトに対してMatomoのトラッキングをテストし、解析データを問題なく収集できました。ただし、OpenAIは現在Matomoとの公式な連携をドキュメントに記載していないため、これは正式にサポートされた連携ではなく、テスト済みの実装方法として扱ってください。

必要な解析をどう判断するか

まず、解析によってどのような意思決定を支えたいのかを考えましょう。サイトに訪問者が集まっているかどうか、トラフィックが増えているか減っているかを知りたいだけなら、標準のビューで十分かもしれません。

集客チャネルの比較、キャンペーンの測定、行動の分析、コンバージョンのトラッキング、オーディエンスのセグメント化、APIを通じた解析データへのアクセスが必要な場合は、それらの要件に照らして専用の解析プラットフォームを検討してください。ウェブ解析購入者ガイド(Web Analytics Buyer’s Guide)では、レポート、プライバシー、セキュリティ、データのコントロール、AIへの対応、連携、長期的な適合性を比較するためのフレームワークを紹介しています。

Matomoでトラフィック以上のものを見る

ChatGPT Sitesは、軽量なウェブサイトやアプリを公開する際の設定作業の多くを不要にしており、組み込みのAnalyticsビューも同じ考え方に基づいています。サイトの所有者は、解析用SDKをインストールしなくても、ユニーク訪問者数とページビュー数を確認できます。

OpenAIは現在、ユニーク訪問者をどのように識別しているのかを説明しておらず、集客レポート、コンバージョン、セグメンテーション、ボットのフィルタリング、解析APIへのアクセスといった一般的な解析機能もドキュメントに記載していません。

そのため、標準のAnalyticsビューは基本的なトラフィックの確認には適しています。こうした数値の背後にある訪問者の行動の流れを把握する必要がある組織には、より幅広い解析の仕組みが必要になるでしょう。

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