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ウェブサイトのトラフィックを確認する方法:完全ガイド

2026年10月18日 トピックス ニュース

かつて、ウェブサイトのトラフィックは、オーガニック検索、有料広告、ソーシャルメディア、ダイレクト訪問という、よく知られた少数のチャネルから来ていました。しかしここ数年で、その状況は変わりました。GoogleのAIモード、ChatGPT、Perplexity、BingのCopilotといったAIを活用したプラットフォームが、まったく新しい「発見のレイヤー」として機能するようになっています。そして、それはほとんどの解析ツールが想定していなかったものです。

トラフィックの流入元は多様化しただけでなく、その振る舞いも変わり始めています。

2025年のトラフィックデータに基づくConductorの「2026 AEO/GEO Benchmarks Report」によると、主要10業界において、AIプラットフォームからの参照トラフィックはウェブサイトトラフィック全体の約1%を占め、この調査におけるAI参照トラフィックの約87%はChatGPTによるものでした。また、1,200以上のパブリッシャーおよびニュースサイトを対象としたMicrosoft Clarityの分析では、大規模言語モデル(LLM)経由で訪れた訪問者のサインアップへのコンバージョン率は1.66%で、検索経由の0.15%、ソーシャル経由の0.46%を上回りました。これらの数値は特定のデータセットに基づくものですが、AI経由のトラフィックが比較的少量であっても計測する価値がある理由をよく示しています。

では、アトリビューションのソフトウェアがそれを追跡できない場合、訪問者のうち誰が実際にAI経由のチャネルから来ているのかを、どうやって知ればよいのでしょうか?

この記事では、ウェブサイトのトラフィックを確認する方法を説明し、幅広いチャネルにわたってトラフィックを計測するのに役立つ10のツールを紹介します。

要点

  • ChatGPT、Perplexity、GeminiなどのAIアシスタントは、独立した参照トラフィックの流入元になっています。解析の設定や利用できるリファラー情報によっては、これらの訪問が「参照元(Referral)」や「ダイレクト」といった、より広いカテゴリに分類されてしまうことがあります。
  • 1,200以上のパブリッシャーおよびニュースサイトを対象とした2025年のMicrosoft Clarityの調査では、LLM経由の訪問者のサインアップへのコンバージョン率は1.66%で、同じデータセットにおける検索経由の0.15%の10倍以上でした。AIからの参照トラフィックはまだ少ないかもしれませんが、その質の高さから追跡する価値があります。
  • 現時点では、単独で全体像を把握できるツールはありません。ファーストパーティの解析プラットフォームは実際の訪問を計測し、サードパーティのSEOツールは競合のトラフィックを推計します。どちらにも、正確性、プライバシー、コストの面でトレードオフがあります。
  • ここで取り上げるツールの中では、MatomoがAIアシスタントからの参照専用のレポートと、対応するAIエージェントおよびAIチャットボットの活動に関する個別のレポートを提供しており、人間による参照と自動化されたAIの活動を区別するのに役立ちます。

なぜウェブサイトのトラフィックを確認するのか?

売上やサービスの大部分がオフラインで発生している場合でも、オンラインでの存在感を持つほぼすべての組織にとって、ウェブサイトのトラフィックを監視することは重要です。インターネットの時代には、顧客や見込み客が購入前にオンラインで企業を調べる可能性がはるかに高くなっています。

SOCiの「2025 Consumer Behavior Index」によると、消費者はブランドを調べる際に、複数のプラットフォームを行き来するようになっています。AIを介した発見は、従来の検索、ソーシャルメディア、その他の参照元に加わる新たな経路です。

ChatGPT、Gemini、Perplexityなどのツールを使って疑問を調べ、ウェブサイトを見つける人はますます増えています。多くのサイトにとって、これは個別に計測する価値のある、成長中の参照トラフィックの流入元になっています。

人間による参照は全体像の一部にすぎません。AIシステムは、エージェントやサーバーサイドのチャットボットリクエストを通じて、ウェブサイトのコンテンツに直接アクセスすることもあります。標準的なブラウザベースの解析では、こうした自動化されたやり取りを必ずしも捕捉できないため、それらを把握するには専用の検出機能やサーバーサイドの連携が必要になる場合があります。

組織には、訪問者がどこから来て、到着後にどのように行動しているかなど、自社サイトで何が起きているのかを信頼できる形で把握する手段が必要です。

実際、ウェブサイトのデータによって、企業はターゲットとするオーディエンスをより深く理解し、マーケティング施策やチャネルの効果を測定し、改善が必要なウェブサイトの箇所を特定できます。

それぞれについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

サイトのパフォーマンスのベンチマーク

トラフィックの水準を定期的にチェックすることは、ウェブサイトのパフォーマンスを長期的に追跡するのに最適な方法です。将来の計画を立てたり、現在の問題を特定したりするのに役立ちます。

たとえば、トラフィックが増えていれば、事業の提供範囲を広げたり、在庫への投資を増やしたりするタイミングかもしれません。逆に、トラフィックが減っていれば、マーケティング戦略を見直したり、SEOの問題を調査したりする時期かもしれません。

ユーザー行動の解析

ウェブサイトのトラフィックやユーザー行動などの指標を確認することで、マーケティング担当者はユーザーがウェブサイトとどのようにやり取りしているかを把握できます。こうしたトラフィックの統計は、次のような疑問に答えるのに役立ちます。

  • ユーザーはどのページを訪問しているか?
  • どのCTAをクリックしているか?
  • どのページ要素が、ユーザーに望ましい行動を促しているか?

また、直帰率の高さや検索順位の低下につながっている問題を特定することもできます。

ユーザー行動を深く理解するほど、訪問者が求めるものを提供しやすくなります。たとえば、ユーザーがブログよりもランディングページに長く滞在していることがデータからわかるかもしれません。こうしたインサイトを活用して、ブログのコンテンツを最適化し、パフォーマンスを向上させることができます。

ユーザー体験の改善

ユーザー行動を理解すれば、調整を加えたり、コンテンツを更新したり、ユーザー体験全体を改善したりしやすくなります。これにより、企業はよりパーソナライズされた顧客体験を作り出すことができ、成長につながる可能性があります。

それは、ユーザー行動に基づいてウェブサイトのナビゲーションバーを再構成するような大規模な変更かもしれません。あるいは、解析を用いて個々のユーザー行動に応じてセクションやページ全体を変化させるパーソナライゼーションかもしれません。

デジタルマーケティング戦略の最適化

現在のトラフィックの水準とその推移を把握することで、チームはベンチマークを設定し、マーケティング施策の優先順位を決めやすくなります。

月次のトラフィックレポートは、SEOの取り組みに役立ち、マーケティングのアトリビューションにも有益です。たとえば、オーガニックトラフィックにさらに注力すべき時期なのか、それともPPC広告への投資を増やすほうが良い戦略なのかを示してくれます。

他国からのオーガニックトラフィックが増えていれば、企業は新たなマーケティングの機会を見つけやすくなります。近隣国や成長市場からのトラフィックが大幅に増えているなら、国境を越えたキャンペーンを実施する時期かもしれません。

不要なトラフィックのフィルタリング

ウェブサイトのトラフィックの一部は、ボットやその他の不要な発生源から来ています。これはウェブサイトのデータの品質を損ない、有益なインサイトを導き出すのを難しくします。こうしたトラフィックを完全になくすことはほぼ不可能ですが、多くの解析ツールには統計からそれを除外する機能があります。

なぜ競合のウェブサイトのトラフィックを確認するのか

ウェブサイトは、企業やその戦略をのぞく窓です。だからこそ、競合のトラフィックやその他の指標を監視することが欠かせません。

競合からは、良い点も悪い点も含めて多くのことを学べます。競合がうまくやっていることは取り入れることができ、うまくいっていない点から学べば、同じ失敗を避けることができます。

  • 戦略立案:特定のページのトラフィックを見ることで、マーケティングキャンペーンのヒントが得られたり、狙う価値があるかもしれない市場の隙間が浮かび上がったりします。競合のオーガニック、有料、ソーシャル、参照元からのトラフィックを見ることで、成長の機会が見つかったり、特定分野での成功の理由を突き止めたりできます。
  • ベンチマーク:ウェブサイトのトラフィックだけを単独で見ても、文脈が欠けてしまうことがあります。直帰率や平均セッション時間など、他のサイトのエンゲージメント指標を監視することで、競合の内情を知ることができ、現実的なパフォーマンス目標やベンチマークを設定するのに役立ちます。
  • 製品開発:特定のページに大量のトラフィックが集まっていれば、需要や市場トレンドの変化を示している可能性があり、新しい製品やサービスの開発に役立つかもしれません。たとえば、競合のドッグフード業者が「オーガニック ドッグフード」というキーワードで上位に表示されているなら、新製品を企画する際に検討する価値があるかもしれません。
  • オーディエンスの属性:競合のオーディエンスを比較することで、機会が見つかり、自社のターゲットオーディエンスを絞り込むのに役立ちます。これは、特定のオーディエンスセグメントを獲得するためのメッセージやキャンペーン戦略の指針になります。
  • キーワードの機会:競合のウェブサイトに最も多くのトラフィックをもたらしているキーワードを調べることで、自社サイトのまだ活用されていないSEOの可能性を発見できます。競合サイトで成果を上げているコンテンツを分析すれば、競合からトラフィックを奪うためのコンテンツ改善戦略を見つけるのに役立ちます。
  • パートナーシップ:参照元からのトラフィックは見落とされがちな指標です。この種のトラフィックが多いということは、競合と第三者とのパートナーシップが成功していることを示しており、手本にする価値のあるモデルです。

追跡すべき9つの重要なウェブサイトトラフィック指標

トラフィック指標は、チームの優先事項や目標によって異なります。また、指標やその重要性は時間とともに変わることもあります。とはいえ、ウェブ解析に取り組むほとんどのチームにとって重要な、普遍的な指標もあります。

  • 新規訪問者:これまでにウェブサイトを訪れたことのないユーザーです。マーケティング施策が機能し、ウェブサイトがより多くの人に届いていることを示す良い兆候です。ただし、サイトが新規訪問者のニーズに効果的に応えられているかを確認するため、彼らがウェブサイト上でどのように行動しているかを追跡することも重要です。
  • リピート訪問者:再訪は、継続的な関心、繰り返しの利用、あるいは継続的な顧客関係を示している可能性があります。再訪率が高いことが望ましいかどうかはサイトの目的によって異なるため、この指標はコンバージョンやその他のエンゲージメントのシグナルと合わせて解釈しましょう。
  • 直帰率:何もアクションを起こさずにウェブサイトを離れたユーザーの割合を測る指標です。この指標の計測方法は解析ツールによって異なります。
  • セッション時間:ユーザーがウェブサイトで過ごす時間で、サイトが魅力的かどうかを示す手がかりになります。次の指標と合わせて見ると、特に有益なインサイトが得られます。
  • セッションあたりのページ数:ユーザーがウェブサイトで訪問するページ数の平均です。ユーザーが訪問するページ数が多く、滞在時間が長いほど、そのウェブサイトはエンゲージメントが高いといえます。
  • トラフィックの流入元:トラフィックは、オーガニック、ダイレクト、ソーシャルメディア、参照元など、さまざまな流入元から来ます。最も多い参照トラフィックの流入元を把握することで、マーケティング施策の分析や優先順位付けに役立ちます。
  • ユーザー属性:誰がウェブサイトを訪問しているか、どのデバイスを使っているか、どの国から来ているかなどを示します。ウェブサイトのトラフィックの大半はマーケティングでターゲットにしている国から来るはずですが、他の国から新規ユーザーが流入していれば、新たな機会につながる可能性があります。
  • AIからの参照トラフィック:AIアシスタントが新たな発見のチャネルになった今、ChatGPT、Gemini、Perplexityなどのプラットフォームからどれだけのトラフィックが来ているかを追跡し始める必要があります。この指標は、AIが生成するおすすめが訪問者を呼び込んでいるかどうか、そしてどのプラットフォームが訪問者を送っているかを示します。
  • AIチャットボットの活動:この指標は人間の訪問とは別物です。チャットボットのクロールトラフィックは、AIシステムがサイトからコンテンツを取得する頻度を測ります。チャットボットのリクエスト数、獲得訪問数(チャットボットが生成したリンクからのクリック)、クリック率などの指標は、AIが生成する回答の中でコンテンツがどれだけ目に留まっているかを判断するのに役立ちます。

ウェブサイトのトラフィックを確認するための10のツール

ウェブサイトのトラフィックを確認するツールは数多くありますが、すべてが同じものを計測しているわけではありません。ファーストパーティの解析プラットフォームは自社サイトからデータを収集する一方、SEOツールや競合分析ツールは通常、外部のデータセットからトラフィックを推計します。それぞれの数値を比較する際には、この違いを理解しておくことが不可欠です。

多くのファーストパーティの解析ツールは、ウェブサイト上でJavaScriptやその他のトラッキング手法を用いて、ページビュー、訪問時間、特定のインタラクションなどのデータを収集します。製品や設定によっては、リピート訪問者を識別するためにCookieやその他の識別子を使用することもあります。

多くのツールは、高度なイベントトラッキング機能を備えています。これにより、クリックやフォーム送信などの特定のアクションを捕捉し、エンゲージメントをより詳細に把握できます。収集したデータは統計的に分析され、傾向の特定や、直帰率やコンバージョン率などの主要指標の算出に使われます。

その他のツールは、外部のデータセットやモデリングを用いて、自社が所有していないサイトのトラフィック、検索順位、オーディエンスの行動を推計します。こうした推計は競合調査には役立ちますが、ファーストパーティの解析データと同等のものではありません。

このセクションでは、ウェブサイトのトラフィックを確認するための人気ツール10個を取り上げ、それぞれの特徴やメリットを紹介します。

1. Googleアナリティクスでウェブサイトのトラフィックを確認する

チームが初めてウェブサイトのトラフィックを調べようとするとき、最初に検討するツールのひとつがGoogleアナリティクスであることは多いでしょう。無料で使え、非常に人気があり、幅広いトラフィックレポートを提供しています。

過去のトラフィックデータをさまざまな切り口で分解できます。集客チャネル(オーガニック、ソーシャルメディア、ダイレクトなど)、国、デバイス、ユーザー属性ごとにトラフィックを分けることができます。また、現在サイトにいるユーザーと過去30分間のユーザーのスナップショットを示すリアルタイムのトラフィックレポートも提供しています。

GA4のトラフィック獲得レポートは、ウェブサイトやアプリの訪問者がどこから来ているかを把握するのに役立ちます。

GA4のトラフィック獲得レポートは、ウェブサイトやアプリの訪問者がどこから来ているかを把握するのに役立ちます。(出典:Google)

Googleアナリティクスはウェブサイトのトラフィックを確認する手段として最も広く使われているもののひとつですが、そのレポートは同意の選択や実装の影響を受けます。Consent Mode(同意モード)では、アナリティクスのストレージが拒否された場合でもGA4はCookieなしの計測データを送信でき、要件を満たす場合には、アナリティクスのCookieを拒否した訪問者の活動の一部を行動モデリングによって推計します。そのため、レポートを解釈する際には、直接観測されたデータ、Cookieなしの計測データ、モデリングされたデータを区別する必要があります。

Googleアナリティクスのダッシュボードのスクリーンショット

GA4は、最も多くのトラフィックを集めているページや画面を特定するのにも役立ちます。(出典:Google)

GA4の一部の分析では、サンプリングも影響することがあります。標準のGA4プロパティでは、クエリに1,000万件を超えるイベントが含まれる場合、探索レポートでサンプリングが行われることがあります。また、Googleは、非常に大きなデータセットにフィルターを適用した場合に、レポートでサンプリングが発生するケースについても説明しています。つまり、標準レポートが常にサンプリングされるわけではありませんが、高度な分析や大量データの分析では、利用可能なイベントの一部のみが使われる可能性があります。

サンプリングにより大規模なデータセットのクエリを高速化できますが、その結果は一部のイベントに基づく推計値であることも意味します。レポートがサンプリングされている場合は、小さな差異や異常から結論を導く前に、GA4のデータ品質アイコンを確認しましょう。

サンプリングされていないファーストパーティのレポートを必要とするチームには、Matomoが別のアプローチを提供します。ただし、適切な比較は設定、同意の要件、実施する分析の種類によって異なるため、どの解析プラットフォームでも、あらゆる法域や設定ですべての訪問者を捕捉できると思い込まないようにしましょう。

GA4のデフォルトチャネルグループには、現時点でAIからの参照専用のチャネルがありません。そのため、ChatGPT、Perplexity、Copilotなどのツールからの訪問は、リファラー情報がある場合は「参照元(Referral)」に、ない場合は「ダイレクト」などの別のチャネルに表示されることがあります。

Google自身のAI検索機能からのクリックも、AI専用のチャネルではなくGoogle検索トラフィックの一部として扱われるため、GA4の集客レポートで切り分けるのは困難です。Google Search Consoleでは、AIによる概要(AI Overviews)とAIモードを対象とした個別の「生成AIパフォーマンスレポート」の提供が始まっていますが、このレポートはサイト内の行動ではなく、Google検索での表示回数に焦点を当てています。

GA4でカスタムチャネルグループやフィルターを作成して、既知のAI参照元ドメインを切り分けることもできますが、手動での設定が必要で、プラットフォームの変化に合わせてメンテナンスし続けなければなりません。また、他のリファラーベースのアトリビューションと同様に、流入元が利用可能なリファラー情報を提供しない場合は、人間によるAI経由の参照を識別できません。

2. Matomoでウェブサイトのトラフィックを確認する

Matomoは、プライバシー重視のオープンソースのウェブ解析プラットフォームで、Cookieなしのトラッキングを設定できます。フランスでは、オーディエンス計測に関するCNILの条件を満たすMatomoの設定であれば、同機関の同意免除の対象となり得ます。ただし、同意の要件は法域、設定、収集するデータによって異なるため、Cookieなしのトラッキングがあらゆる場合に同意不要であるとみなすべきではありません。

Matomoは、レポートのサンプリングを行わずにファーストパーティのウェブ解析データを記録し、トラフィックを詳細に調べるためのさまざまな方法を提供しています。主なものは次のとおりです。

  • 訪問ログレポート
  • リアルタイム訪問者マップ
  • リアルタイム訪問レポート

ひとつずつ見ていきましょう。

訪問ログは、集計されたトラフィックの合計だけでなく、個々の訪問を詳細に確認できる機能です。

Matomoの訪問ログレポートは、追跡された訪問の詳しい内訳を提供します。

訪問ログには、[訪問者]>[訪問ログ]からアクセスできます。設定や利用可能なデータによって、各訪問には次のような情報が含まれます。

  • ユーザーの所在地
  • 実行したアクションの総数
  • サイトの滞在時間
  • サイトにたどり着いた経路
  • サイトへのアクセスに使用したデバイス

トラフィックの多いサイトでは、訪問ログは集計的な分析よりも、対象を絞った調査に使うのが最適です。個々の訪問の流れを確認し、特定のセッションで何が起きたかを理解するのに役立ちます。

リアルタイム訪問者マップは、指定した期間におけるサイト訪問者の所在地を表示します。国際的なウェブサイトを運営している場合、追跡された訪問の地理的な分布を確認するのに便利です。

Matomoの地域情報ダッシュボード

Matomoの地域情報ダッシュボードでは、ウェブサイトの訪問者がどこにいるかがわかります。

リアルタイム訪問者マップには、メインのナビゲーションメニューで[訪問者]をクリックし、[リアルタイムマップ]を選択するとアクセスできます。マップは色分けされており、大きなオレンジ色の円は最近の訪問を、小さな濃いオレンジ色や灰色の円はそれ以前の訪問を表します。マップは5秒ごとに更新され、新しいユーザーは点滅して表示されます。

テレビやラジオ広告など、タイミングが重要なキャンペーンを実施している場合、リアルタイムマップを使えば、その直後にトラフィックが変化したかどうかを確認できます。トラフィックの増加を特定の広告によるものと判断する前に、マップと合わせてキャンペーントラッキングやコンバージョンのデータも確認しましょう。

最後に、リアルタイム訪問レポートでは、現在ウェブサイトを閲覧している人のスナップショットを確認できます。このレポートには[訪問者]>[リアルタイム]からアクセスでき、ウィジェットとしてカスタムダッシュボードに追加することもできます。

レポートを開くと、サイトのユーザーのリアルタイムな流れと、過去30分間および24時間の訪問数とページビュー数のカウンターが表示されます。レポートは5秒ごとに更新され、新しいユーザーがフェードインしながら一番上に追加されます。

リアルタイム訪問レポートを使うと、サイトの最新の訪問者のスナップショットを確認できます

Matomoのリアルタイム訪問レポートには、新しい訪問や、新しいページを閲覧している現在の訪問者が表示されます。(出典:Matomo)

このレポートでは、各訪問者について次のような情報を確認できます。

  • 新規訪問者かリピート訪問者か
  • 国
  • ブラウザ
  • オペレーティングシステム
  • 実行したアクションの数
  • サイトの滞在時間
  • 流入したチャネル
  • 目標をコンバージョンしたかどうか

AIトラフィックのトラッキング

Matomoがここで取り上げる他のツールと異なる点のひとつが、組み込みのAIトラフィックレポートです。AIアシスタントの集客チャネルは、Matomo CloudおよびMatomo On-Premise(オンプレミス)5.5.0以降で利用できます。AIエージェントのレポートはMatomo 5.6.0以降で利用でき、AIチャットボット専用のレポートはMatomo 5.8.0で導入されました。

Matomoには専用の「AIアシスタント」チャネルタイプがあり、リファラー情報が利用できる場合、認識済みのAIアシスタントのドメインから参照された訪問を分類します。対応している流入元には次のものがあります。

  • ChatGPT
  • Bing Copilot
  • Gemini
  • Claude
  • Perplexity
  • Meta AIなど

認識済みのAIアシスタントからの参照について、正規表現を手動で設定したり、カスタムチャネルグループを管理したりする必要はありません。これらは、Matomoの標準の集客レポートで、オーガニック、ソーシャル、参照元、ダイレクトのトラフィックと並んで表示されます。ただし、他のリファラーベースのアトリビューションと同様に、MatomoがAIアシスタントからの参照として分類できるのは、利用可能なリファラー情報がある場合に限られます。

人間による参照トラフィックに加えて、Matomoは自動化されたAIの活動を2種類に区別しています。

  • AIチャットボット概要レポートは、標準のJavaScriptトラッカーを実行せずにウェブサイトのコンテンツを取得する、対応AIチャットボットからのサーバーサイドのリクエストを対象としています。チャットボットのトラッキングには、WordPress、Cloudflare、Amazon CloudFront、HTTP Tracking APIなど、対応するサーバーサイドの連携が必要です。レポートには、チャットボットのリクエスト数、獲得訪問数、クリック率などの指標が含まれます。
  • AIエージェント概要レポートは、ユーザーが継続的に入力しなくてもウェブサイトとやり取りできる、認識済みの自律型AIシステムを対象としています。Matomoは、対応するエージェントがMatomoトラッカーを実行するか、適切なトラッキングリクエストと識別シグナルを送信した場合に、それらを識別できます。このレポートでは、AIエージェントの活動と人間の訪問を並べて比較できます。

また、「チャネルタイプがAI」という条件でカスタムセグメントを作成すれば、行動データやコンバージョンデータを含む他のMatomoのレポート全体で、AIアシスタントからの参照訪問を分析できます。

3. Google Search Consoleでウェブサイトのトラフィックを確認する

Google Search Consoleは、ウェブサイトのGoogle検索トラフィックを分析する無料ツールです。概要レポートでは、ウェブサイトがGoogle検索に表示された回数、獲得したクリック数、平均クリック率、検索結果での平均掲載順位を確認できます。

Google Search Consoleの検索パフォーマンスレポート

Google Search Consoleでは、キーワードのパターンや関心の急上昇を把握できます。(出典:Google)

ウェブサイトがどのキーワードで上位表示されているか、オーガニック検索の順位からどれだけのトラフィックが生まれているかを把握するのに最適な方法です。また、どのページがGoogleにインデックスされているか、クロールエラーがないかも確認できます。

残念ながら、トラフィックの全体像が必要な場合、Google Search Consoleには限界があります。検索トラフィックは非常に詳しく分析できますが、ウェブサイトにアクセスしたユーザーがサイト内でどのように行動しているかはレポートされません。

Google Search ConsoleはGoogle検索内でのパフォーマンスを測定するものであるため、ChatGPTやPerplexityなどの外部のAIアシスタントから来るトラフィックの参照元分析は、依然として提供していません。ただし、Googleは対象となるプロパティ向けに、AIによる概要とAIモードでの表示回数を示す個別の「生成AIパフォーマンスレポート」の提供を開始しています。

生成AIパフォーマンスレポートでは、Googleの生成AI機能でどのページが表示されているかを、国、デバイス、日付などのディメンションとあわせて確認できます。ただし、ファーストパーティの解析の代わりにはなりません。クリック後に訪問者が何をしているかを理解するには、依然としてサイト上の解析プラットフォームが必要です。

Googleの生成AIパフォーマンスレポートは段階的に提供中のため、すべてのSearch Consoleプロパティでまだ表示されるわけではありません。

4. Similarwebでウェブサイトのトラフィックを確認する

Similarwebは、インターネット上のあらゆるサイトの総トラフィックを推計するウェブサイト分析ツールです。競合がどれだけのウェブトラフィックを獲得しているかを推計するのに最適なトラフィックチェックツールのひとつです。

Similarwebの優れた点は、多くのSEOツールとは異なり、検索エンジンからのトラフィックだけでなく総トラフィックを推計することです。トラフィックをチャネル別に分けて表示するため、比較も簡単です。

Similarwebのダッシュボード

Similarwebのダッシュボードでは、トラフィックの前月比での増減を確認できます。(出典:Similarweb)

Similarwebは、総訪問数、直帰率、訪問あたりの平均閲覧ページ数、サイトの平均滞在時間の推計値を提供します。また、ユーザーがウェブを閲覧している間にもウェブサイトのトラフィック推計を確認できる、無料のブラウザ拡張機能も提供しています。

Similarwebは、ドメイン単位でAI経由の参照トラフィックを推計することもできます。そのため、AIプラットフォームが任意のウェブサイトにどれだけのトラフィックを送っているかをおおよそ把握できる、数少ない競合分析ツールのひとつとなっています。競合とのベンチマークには便利ですが、その数値はあくまで推計値であり、正確なカウントではない点に注意が必要です。

Similarwebは限定的な無料アクセスを提供しています。Competitive Intelligenceプランは現在、年払いの場合で月額$125から利用でき、AI Search Intelligence向けには別の製品が用意されています。価格やパッケージは変わることがあるため、購入前に最新のプランを確認しましょう。

Similarwebの欠点は価格だけではありません。結局のところ、かなり正確な推計値は提供されるものの、包括的なトラフィック解析ツールには及びません。

5. Semrushでウェブサイトのトラフィックを確認する

Semrushは、オンラインビジネス向けのマーケティングソリューションをまとめたものです。Traffic Analyticsツールでは、最大100のウェブサイトを分析し、それらのトラフィックを並べて比較できます。各サイトについて、上位のページ、トラフィックの大部分がどの地域から来ているか、参照元が最も多い場所を明らかにします。

Semrushは、競合のオーディエンスとその活動、特に比較対象のサイト間で重複する活動についてのインサイトも収集します。オーガニック検索と有料検索、ソーシャルメディア、被リンクに関する包括的なデータを抽出・分析します。

Semrushは、2025年にリリースしたAI Visibility ToolkitでAIトラフィックのトラッキングにも進出しています。現時点では、このツールキットはChatGPT、GoogleのAIによる概要、AIモード、Perplexity、GeminiにおいてブランドがAI生成の結果にどのように表示されるかを監視します。

専用のアドオンとして1ドメインあたり月額$99から利用でき、Semrush Oneプランにも含まれています。注意すべき点は、ウェブ解析プラットフォームのように自社サイトへのAI参照トラフィックを追跡するものではないということです。その代わりに、AIプラットフォームがどれだけの頻度で自社ブランドを引用したり推薦したりしているかを教えてくれます。それはまったく別の問いですが、AIによる発見されやすさを考えるチームにとっては価値のある問いです。

SEMrushによるトラフィック推計を示すスクリーンショット

SemrushのTraffic Analyticsは、競合のウェブサイトのトラフィック統計を監視します。(出典:Semrush)

SemrushのSEO Classicツールキットは現在月額$139.95から、AI Visibilityツールキットは1ドメインあたり月額$99からとなっています。複数のツールキット、ドメイン、ユーザーが必要になると総コストはすぐに膨らむため、必要な具体的なデータと照らし合わせてパッケージを比較しましょう。

6. Ahrefsでウェブサイトのトラフィックを確認する

Ahrefsの最大の強みは、オーガニックトラフィックの推計機能です。全世界のGoogleからの月間訪問数、ウェブサイトが上位100位以内にランクインしているGoogleのキーワード、そしてPPC換算によるトラフィックの価値を推計します。

AhrefsのSEOダッシュボード

AhrefsのSEOダッシュボードでは、トレンドグラフでプロジェクトのパフォーマンスを確認できます。(出典:Ahrefs)

Ahrefsは、世界中の市場にわたる約287億のキーワードトピックのデータベースから得た順位データに基づいて推計を行っており、それが強力な理由です。オーガニックトラフィックの推計値、被リンクのデータ、成果の高いキーワードを含む詳細なレポートを生成します。

ただし、Ahrefsが算出する数値は利用可能なデータに基づく推計値であり、100%正確ではない可能性があります。これは特に、正確性に必要なデータ量が不足している小規模なサイトや新しいウェブサイトに当てはまります。

Ahrefsは、AI生成の回答の中でブランドがどのように言及され、表現されているかを追跡するAI可視性のアドオン「Brand Radar」も導入しています。価格はAIインデックスごとに月額$199(6つのインデックスすべてでは約$699/月)で、Ahrefsの基本サブスクリプションに追加する形になります。

さらに2026年5月からは、特定のプロンプトのセットに対して料金を支払い、利用可能なすべてのAIインデックスと照合できる「プロンプトのみ」のパッケージが導入されました。こちらは月2,500プロンプトで$50からとなっています。

Semrushのツールキットと同様に、Brand Radarは流入するAI参照トラフィックを直接追跡するのではなく、AIの出力内での可視性に焦点を当てています。

Ahrefsは限定的な無料ツールを提供しており、有料プランではより幅広い調査・レポート機能が追加されます。現在の有料プランには、月額$29のStarterと月額$129のLiteがあり、大規模なチーム向けには上位プランも用意されています。

7. Serpstatでウェブサイトのトラフィックを確認する

Serpstatは、シンプルなキーワード調査ツールから発展したSEOソリューションです。企業が自社のウェブサイトのパフォーマンスを理解するのに役立つ、より包括的な機能を提供しています。順位トラッキング、キーワード調査、トラフィックチェック、被リンク分析、サイト監査などのツールを通じて、サイトの可視性の向上を支援します。

SerpstatのDomain Analyticsダッシュボードの画像

SerpstatのDomain Analyticsダッシュボードでは、12か月間の傾向を確認できます。(出典:Serpstat)

推定月間訪問数、トラフィックの流入元(オーガニック、有料、参照元)、成果の高いページに関するインサイトなどの指標を提供します。Serpstatには競合分析機能もあり、市場トレンドを特定し、成長戦略を磨くのに役立ちます。ただし、Ahrefsと同様に、提供される数値は推計値であり、その精度は元になるデータの深さに左右されます。

公開されている料金ページによると、Serpstatの現在のプランはIndividualが月額$50から、Teamが月額$100から、Agencyが月額$410からとなっています。Teamプランでは、次のような機能が追加されます。

  • ChatGPTおよびClaudeとの連携(MCP)
  • AI Overview Brand Opportunities Report
  • アクセスの共有
  • AIツール

これらの機能は低価格のプランでは提供されていないため、利用するにはより高いプランを選ぶ必要があります。

8. SEO PowerSuiteでウェブサイトのトラフィックを確認する

SEO PowerSuiteも、単なるウェブサイトのトラフィックチェックの枠を超えたツールです。その名のとおり、ウェブサイトの検索順位を向上させるためのツール群です。

Rank TrackerのSEOダッシュボードの画像

Rank TrackerのSEOダッシュボードでは、オーガニックセッションの推移を確認できます。(出典:Link-Assistant.Com)

このスイートには4つのツールがあります。

  • Rank Trackerは、複数のキーワードや検索エンジンにおけるウェブサイトの検索順位を追跡できます。
  • Website Auditorは、ウェブサイトのページのSEO分析を行い、パフォーマンス向上のための対策を提案します。
  • SEO SpyGlassは、ウェブサイトの被リンクプロファイルを分析し、パフォーマンス向上に役立つリンク構築の可能性を明らかにします。
  • LinkAssistantは、リンク構築に適したウェブサイトを特定し、有望なアウトリーチの機会を提案します。

SEO PowerSuiteには、有料ライセンスに加えて無料版もあります。製品の機能やパッケージは変わる可能性があるため、プランを選ぶ前に最新の価格とAI検索への対応状況を確認しましょう。

9. Ubersuggestでウェブサイトのトラフィックを確認する

UbersuggestもSEOに特化したツールです。ウェブサイトのトラフィック分析、キーワード順位、被リンクプロファイル、競合に関するインサイトを提供します。これらは、月間のオーガニックトラフィックの合計や、サイトがランクインしているオーガニックキーワードの数など、ウェブサイトのトラフィックの概要を示すレポートにまとめられています。Ubersuggestはコンテンツの提案も行います。

UbersuggestのDomain Overviewダッシュボードのスクリーンショット

UbersuggestのDomain Overviewダッシュボードでは、ウェブサイトのトラフィックの概要を確認できます。(出典:Reliablesoft)

このカテゴリの他のツールと同様に、Ubersuggestは包括的なデータを収集していないため、その数値は推計値です。つまり、精度にはばらつきがあります。とはいえ、優れたインサイトを提供し、ウェブサイトのオンラインでの存在感を高めるための堅実な選択肢であることに変わりはありません。

Ubersuggestには、AIを活用した検索体験の中でブランドがどのように表示されるかを監視するAI Search Visibility機能もあります。これは可視性の監視であり、自社ウェブサイトへの訪問をファーストパーティで計測するものではありません。

このツールは、限定的な無料アクセスと、プロジェクト数や利用量の上限が異なる有料プランを提供しています。価格やAI検索の利用枠は変わることがあるため、契約前に最新のプラン内容を確認しましょう。

10. MonsterInsightsでウェブサイトのトラフィックを確認する

MonsterInsightsは、一般的なウェブサイトチェックツールとは異なるため、WordPressのウェブサイトでは検討する価値のあるツールです。Googleアナリティクスをウェブサイトに直接統合することで作業を簡単にするWordPressプラグインです。

MonsterInsightsは、GA4の生データを使って、オーディエンスの好みや活動について実用的なインサイトを引き出します。これにより、ウェブサイトの種類に応じた適切な指標に集中しやすくなります。たとえば、ブログサイトを測定するための指標は、ECサイトのものとは異なります。

ただし、いくつか欠点もあります。基本版は無料ですが、高度なレポートや連携には有料プランが必要です。現在のキャンペーン価格では、Plusが年額$99.50、Proが年額$199.50から、25サイト向けのElite Bundleが年額$299.50となっています。キャンペーン価格は変わる可能性があるため、購入前に最新の料金ページを確認しましょう。

MonsterInsightsのAnalytics Overview

MonsterInsightsのAnalytics Overviewでは、ウェブサイトのトラフィック量のスナップショットを確認できます。(出典:MonsterInsights)

トラフィックのレポートが一致しないのはなぜ?

上記の方法を複数使ってウェブサイトのトラフィックを確認すると、すぐにどのトラフィックレポートも数値が異なることに気づくでしょう。理由が明らかな場合もあります。ウェブサイトにコードを追加せずにトラフィックを推計するツールは、あくまで推計にすぎません。ここで紹介したツールの多くは、MatomoやGoogleアナリティクスのような解析プラットフォームの精度には決して及びません。

プラットフォームごとに、活動の記録や処理の方法は異なります。同意の設定、トラッキング手法、アトリビューションのルール、ボットのフィルタリング、タイムゾーン、ID解決、サンプリングやモデリングなどは、いずれも表示される数値を変える可能性があります。

不一致の原因のひとつが同意です。GA4のConsent Modeでは、アナリティクスのストレージが拒否されてもCookieなしの計測データが得られることがあり、対象となるプロパティでは、アナリティクスのCookieに同意しなかった訪問者の活動の一部を行動モデリングで推計できます。こうしたモデリングされたデータやCookieなしの計測データは、完全に観測されたCookieベースの訪問者データと同じではありません。

MatomoはCookieなしでトラッキングするように設定でき、プライバシーに配慮した計測を支援するとともに、一部の法域や設定においては同意不要のオーディエンス計測を可能にします。ただし、同意の要件は国や設定によって異なります。たとえば、Matomo自身のガイダンスでは、ドイツや英国などの法域ではePrivacyの要件がより厳しいことを指摘しており、フランスのCNILによる免除は特定の条件を満たす場合にのみ適用されます。したがって、MatomoとGA4の差異は、普遍的なトラフィックの上乗せとしてではなく、それぞれの実装の文脈において解釈すべきです。

同意の選択は、直接観測できる解析データの量や種類に大きな影響を与える可能性があります。特に、必須ではないCookieや識別子に依存した設定の場合はなおさらです。

120万件以上のCookieバナーでの操作を対象とした2024年の分析では、訪問者の25.4%が「すべて同意」をクリックした一方で、多くの訪問者はバナーを拒否したり、閉じたり、無視したりしていました。解析への正確な影響は同意の実装や計測方法によって異なりますが、この調査は、同意に関する行動が観測データに大きな影響を与え得る理由をよく示しています。

AIトラフィックのアトリビューションは、さらなる不一致の要因となります。解析プラットフォームによって、AIからの参照の分類方法は異なります。GA4では、認識済みの外部AIツールからの訪問は「参照元(Referral)」などのより広いチャネルに表示され、利用可能なリファラー情報がない訪問は別の場所に表示されることがあります。GoogleのAIによる概要とAIモードは、GA4のAI専用の集客チャネルではなく、Google検索の一部として扱われます。

Matomoでは、リファラー情報が利用できる場合、認識済みのAIアシスタントからの参照に専用の集客チャネルを割り当てます。そのため、同じ訪問でも解析製品によって分類が異なる場合があり、これがプラットフォーム間でトラフィックの合計やチャネルレポートが完全に一致することがほとんどない理由のひとつです。

重要な意思決定をウェブ解析に頼っている場合は、選択したプラットフォームがデータをどのように収集し、モデリングし、分類しているかを理解し、大きな不一致があれば行動に移す前に検証しましょう。

ウェブサイトのトラフィックが減少したときにすべきこと

ウェブサイトのトラフィックが減少するともどかしいものですが、誰にでもいずれは起こることです。対処法は次のとおりです。

  • トラフィックの流入元を分析する:解析ツールを使って、オーガニック検索、参照元、ソーシャルメディアなど、減少の原因となっている流入元を特定します。
  • 技術的な問題を確認する:訪問者を遠ざける原因となるリンク切れや読み込みの遅さがないかを確認します。Google Search Consoleなどのツールは、エラーの特定に役立ちます。
  • 最近の変更を見直す:ウェブサイトに最近加えた更新を振り返ります。減少と同じ時期に何かを変更していれば、元に戻す価値があるかもしれません。
  • コンテンツの品質を評価する:コンテンツが魅力的で関連性の高いものになっているかを確認します。成果の低い記事は更新したり改善したりしましょう。
  • AIを介した発見のパターンを確認する:AIプラットフォームは、必ずしもクリックを生まずにコンテンツを表示することがあります。AIアシスタントからの参照、AI可視性のデータ、そして利用可能であればGoogle Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートを確認し、発見の場がAI生成の結果へと移行しているかどうかを把握しましょう。
  • マーケティング戦略を見直す:有料広告、ソーシャルメディア、その他のチャネルのバランスを見直してそれぞれの効果を評価し、アプローチを調整します。

ウェブサイトのトラフィックは自然に変動するものですが、継続的な減少は調査に値します。対応を決める前に、利用可能なデータを使って、どの流入元、ページグループ、オーディエンスに変化があったのかを特定しましょう。

Matomoでより正確なトラフィックレポートを

ウェブサイトのトラフィックを確認する方法はいくつかあります。競合分析ツールは自社が所有していないサイトのトラフィックを推計し、ファーストパーティの解析プラットフォームは自社サイトでの活動を計測します。Matomoは、サンプリングなしのファーストパーティのレポート、柔軟なプライバシー管理、そしてAIアシスタントからの参照と対応するAIエージェントやAIチャットボットの活動を区別する専用のAIレポートを提供します。

解析データのコントロールを維持しながらウェブサイトのトラフィックを把握するためにMatomoを利用している、世界中の組織の仲間入りをしましょう。21日間の無料トライアルを始める(クレジットカードは不要です)。

よくある質問

誰が自分のウェブサイトを訪問したかを知るには?

多くのウェブ解析ツールは、JavaScriptやその他のトラッキング手法を使って訪問やインタラクションを記録します。設定や利用可能なデータによっては、デバイスやブラウザの情報、おおよその所在地、参照元、実行したアクションなどが含まれます。Matomoの訪問ログを使えば、訪問者がどのようにたどり着いたか、訪問中にどのアクションが追跡されたかなど、個々の訪問を詳しく確認できます。

最も信頼できるトラフィックチェッカーはどれですか?

自社で所有するサイトの場合、MatomoやGoogleアナリティクスなどのファーストパーティの解析プラットフォームは、サイト上の活動を直接計測するため、一般的に競合の推計ツールよりも適しています。Matomoはサンプリングなしのレポートを提供し、Cookieなしのトラッキングにも設定できますが、どの解析データセットであっても、その網羅性は同意の要件、実装、ブロッカー、その他の技術的な要因に左右されます。

ウェブサイトのトラフィックを無料で確認するには?

自社のウェブサイトであれば、Googleアナリティクスが無料のファーストパーティ解析を提供しており、Ahrefsなどのツールは限定的な無料のSEO機能やトラフィック推計機能を提供しています。Matomo Cloudには21日間の無料トライアルがあり、Matomo On-Premiseは自社でホスティングしたいチーム向けにオープンソースソフトウェアとして提供されています。

ウェブサイトのトラフィックを確認することは合法ですか?

自社が運営するウェブサイトのトラフィックを計測することは一般的に合法ですが、訪問者データの収集・処理方法は、自社の組織とオーディエンスに適用される法律に準拠している必要があります。EUではGDPRや各国のePrivacy規則などが関係する場合があり、英国ではUK GDPRやPECRが関係します。同意の要件は、使用する技術、目的、データによって異なるため、どの解析の設定も同じ法的根拠を持つと思い込まないようにしましょう。

競合は自社のウェブサイトのトラフィックを見ることができますか?

競合があなたの解析アカウントに直接アクセスできない限り、正確なトラフィックデータを見ることはできません。ただし、Similarweb、Semrush、Ahrefsなどのサードパーティツールを使えば、公開されているあらゆるウェブサイトについて、トラフィック量、成果の高いページ、参照元、キーワード順位を推計できます。これらのデータは大まかな傾向としては正確ですが、推計値がずれることもあります。