Matomoクラウドのセグメント利用状況
はじめに
強力な分析プラットフォームであるMatomo Cloudは、データ分析やフィルタリングのためにセグメントを作成する機能をユーザーに提供しています。しかし、特に Matomo Cloud ビジネスプランでは、セグメントクォータの制限を理解することが重要です。この記事では、デフォルトのセグメントクォータ、それが複数のウェブサイトにどのように影響するか、また、その有用性を最大化するためにセグメントを効率的に作成するためのガイダンスを提供します。
デフォルトセグメントクォータを理解する:
Matomo Cloud Businessプランでは、デフォルトのセグメントクォータは100に設定されています。つまり、ウェブサイト全体のデータ分析のために、最大100のセグメントを作成し、利用することができます。
複数のウェブサイトを持つセグメントクォータの課題:
Matomo Cloud インスタンスの下に 12 のウェブサイトがある場合を考えてみましょう。12 のウェブサイトすべてに適用される 10 のセグメントを作成する場合、各ウェブサイトを含めるとセグメントクォータを消費します。セグメントクォータは 100 に固定されているので、12 のウェブサイトすべてを網羅するセグメントを作成すると、クォータを使い果たしてしまいます。計算は簡単で、12 ウェブサイトに 10(ウェブサイトごとのセグメント)を掛けると、120 セグメントになり、デフォルトの制限を超えます。
セグメント利用の最適化
セグメント枠を最大限に活用し、効率的な分析を行うには、特定のウェブサイトに対するセグメントを慎重に作成し、追加することが不可欠です。すべてのウェブサイトに適用できる幅広いセグメントを作成するのではなく、個々のウェブサイトまたはウェブサイトのグループにセグメントを合わせることに集中します。セグメントの範囲を絞ることで、利用可能なクォータを制限を超えることなく効果的に活用することができます。
セグメントを作成するための考慮事項:
セグメントを作成する際には、分析目標を評価し、データの特定の側面をターゲットにします。どのウェブサイトまたはウェブサイトグループが特定のセグメントから恩恵を受けるかを決定します。この選択的なアプローチを適用することで、セグメントの利用を最適化し、早期にクォータが枯渇するのを防ぐことができます。
機能リクエスト選択的セグメント割り当て:
特定の Web サイトにセグメントを割り当てることの重要性を認識し、Matomo Cloud インスタンス内で選択した(1 つ以上、すべてではない)Web サイトにのみセグメントを割り当てられるようにする機能要求があります。この機能強化により、セグメントの使用状況をより柔軟に管理できるようになり、個々のウェブサイトの要件に基づいたより正確な分析が可能になります。
結論
Matomo Cloud Business plan でセグメントを効果的に使用するには、慎重な検討と戦略的な計画が必要です。複数の Web サイトに適用できるセグメントを作成すると、デフォルトのセグメント枠 100 はすぐに使い果たしてしまいます。思慮深くセグメントを作成し、特定のウェブサイトに適用を限定することで、利用可能なセグメント枠を最大限に活用することができます。さらに、セグメントを選択的に割り当てる機能要求により、Matomo Cloud でのデータ分析の柔軟性と精度がさらに向上します。