既存のGTMデータレイヤーのイベントと変数を使用してMatomoのイベントを追跡する
Matomo タグマネージャ (MTM) は、既存の Google Tag Manager (GTM) dataLayer にプッシュされたイベントを使用して、Matomo のイベントを追跡することができます。MTM が初期化される前に、イベントデータが GTM の dayaLayer にプッシュされることが前提条件となります。Matomo は、Matomo トラッキングスクリプトの初期化後に発生した GTM データレイヤーへの変更を検出できません。
Matomo で追跡したい既存のイベントが GTM にあるとします。そのイベントは問い合わせフォームが正常に完了したものです。このイベントは GTM dataLayer にプッシュされ、コンソールにこのように表示されます:
dataLayerにプッシュされたpurchase_inquiry
イベントとともに、航空機のメーカーとモデルを含む具体的な情報も変数の形で利用できます。 この追加データを使って、Matomoのイベントを充実させることができます。
トリガーを作成する
Matomoタグマネージャで、GTM dataLayerに表示されるイベントpurchase_enquiry
が発生したときに発火するトリガーを作成します:
- Trigger -> Create New Triggerを選択し、’Custom Event’ Triggerを選択します。
- トリガーの名前を “Purchase Inquiry “とし、Event NameフィールドをGTM dataLayerに表示されているイベント名に設定する。
変数の作成
次に、航空機モデルを取得するためのVariableを作成し、イベント名としてイベントに渡します:
- Variables -> Create New Variableを選択し、’Data-Layer’変数を選択する。
- 変数名を’Model’とし、”Data Layer Variable Name “フィールドをGTM dataLayerにある
model
変数名に設定する。
タグの作成
次に、トリガーがアクティブになったときにイベントを発生させるタグを作成します:
- タグ]->[新しいタグを作成]を選択し、[Matomo Analytics]タグを選択します。
- タグの構成設定でトラッキングタイプを選択します:イベントを選択します。次に、イベント名を前回作成したモデル変数に設定し、トリガーを上記で作成した「購入問い合わせ」に設定します…
- このガイドで行った変更を Matomo Tag Manager コンテナに発行します。
結果
コンテナへの変更を公開すると、イベントは「概要」→「訪問ログ」に表示されます:
レポートが処理されると、イベントは「行動」→「イベント」にも含まれます: